低迷するコモディティ価格に思う

2015年7月31日のReuters CRB Commodity Index(ロイター・シーアールビー・コモディティ・インデックス)は前日比1.05%安の202.57となり、過去一年間の最安値圏(レンジは202.30から294.44)にあります。一年間のチャートを添付いたします。

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考えてみれば原油はWTIが50米ドルを割り込み、天然ガスも過去一年の底値圏をうろうろしています。金属にしても金・白金・銀・銅・アルミ二ウムなどが軒並み過去一年の底値圏に下落しています。農産物は過去一年の底値圏を離れているものが多いですが、それでも砂糖などは一年間値下がりを続けてきました。このような中で米石油大手のシェブロンとエクソン・モービルは市場予想を下回る第2四半期決算を発表、業界の人員削減を含めたコスト削減努力が価格下落に追いついていない現状を見せつけられています。

その一方で、7月30日に発表された米国第2四半期のGDP速報値は季節調整後の年率換算で+2.3%となり、FRBの利上げに向けた材料が一つ増えた形となりました。タカ派のセントルイス地区連銀・ブラード総裁はWSJに、9月利上げに踏み切る可能性が高まった、との考えを示したとのことです。7月31日に発表された第2四半期の雇用コスト指数は+0.2%という小さな伸び率に留まりましたが、市場ではこれは一時的な低迷ととらえられています。

こうしてみると中国景気の減速などを受け、エネルギー価格や鉱石価格が落ち込んでいますが、米国ではエネルギー業界以外での雇用意欲が旺盛で、(雇用の質はともかく)完全雇用に近い雇用環境が作られており、個人消費が刺激されている状態のようです。ただ、その個人消費もドル建ての商品価格を上昇させるほどの強さはないということなのかと思います。個人的にはFRBが9月に0.25%の利上げを行った後に、機械的に追加利上げを0.25%から0.50%行った場合には個人消費が落ち込む傾向が出てくるのではないかと考えております。いよいよ9月に向けてFRBがどういうコメントを出してくるのか、以上に興味のわくところです。

 

参考記事:

http://jp.reuters.com/article/2015/07/31/exxon-results-idJPKCN0Q51TZ20150731

http://jp.reuters.com/article/2015/07/31/chevron-q2-result-idJPKCN0Q51W520150731

http://jp.reuters.com/article/2015/07/31/usa-fed-bullard-idJPKCN0Q52JZ20150731

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