脱獄・・・メキシコから入った最悪のニュース

※ 直接的に金融市場に影響のあるトピックではありません。

メキシコ、と聞いてあなたがイメージするのはどのような光景でしょうか?メキシコシティのレストランが提供するおいしいタコス、さわやかなカンクンのビーチ、世界遺産にも選ばれているマヤ文明遺跡のチチェン・イッツァーなど、楽しそうなイメージがあります。日本貿易振興機構(JETRO)によれば、同国の2015年第一四半期のGDP成長率は2.5%と好調だったようです(2015年6月8日リリース: https://www.jetro.go.jp/world/cs_america/mx/basic_03.html)。私も中南米の成長国という期待を持って、メキシコ情勢を調べたことがありました(メキシコにも上場REIT があり、メキシコ証券取引所へのアクセスがある証券会社を通せばREIT を購入することができます。銘柄としては、Terrafina、FIBRA Macquarie、FIBRA Hotel などがあります)。もしメキシコが期待できる国であるならば、メキシコの株式ETF を購入しても良いでしょうし、先ほど名を挙げたREIT に投資しても良いと思ったのです。が、当時私はメキシコには当面投資はできない、という決断をしました。そして今回またメキシコの状況を悪化させるであろうニュースが入ってきました。参照したニュースはBloomberg のこちらです(http://www.bloomberg.com/news/articles/2015-07-12/mexico-drug-lord-el-chapo-escapes-from-prison-as-tunnel-found)。日本語では「メキシコの麻薬王エル・チャポが刑務所からトンネルを使って脱走」という表題です。

通称エル・チャポ、本名はJoaquín Guzmán (ホアキン・グスマン)。グーグル検索すれば情報が山のように出てきますが、メキシコの麻薬カルテル「シナロア・カルテル」のトップです。もともと1993年に一回逮捕されていましたが、2001年に脱走、2014年2月にアメリカ麻薬取締局・アメリカ国土安全保障省などの米国当局とメキシコ軍との合同作戦により再逮捕されていました。そのホアキン・グスマンがメキシコでは最高レベルの警備で知られる刑務所から7月11日に再脱走したというのです。これはエンリケ・ペニャ・ニエト大統領にとっては大きな失点となるでしょうし、今後シナロア・カルテルと対立するロス・セタスとの抗争が激しさを増すのではないかと懸念しています。メキシコの麻薬組織の凶暴さは対立組織への攻撃だけではありません。チワワ州グアダルーペでただ一人だったが2010年に武装組織に誘拐されて行方不明のままの警察官エリカ・ガンダーラさん(2009年に彼女がグアダルーペ警察で勤務を始めたときには同僚警察官が12人いたが、麻薬組織との抗争や同僚の辞任により、誘拐されたとき彼女は街で唯一の警察官だった)、ミチョアカン州ティキチェオ市の元市長で2012年麻薬組織に殺害されたマリア・サントス・ゴロスティエタさん(享年36歳)などニュースで大きく報じられた犠牲者もいますし、それ以外にも麻薬組織と対立して命を落としたり、一般人で殺害された人も多くいます。

メキシコが麻薬戦争に勝利し、投資できる環境になってくれることを願いますが、この願いが叶う日がくるのか、正直なところ悲観的になってしまいます。今後、メキシコで何が起こるのか、引き続き目をそらさずに直視していくつもりです。

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