SPH REIT 2015年5月末時点の業況考察

他のシンガポールREIT が四半期決算を3・6・9・12月に行う中、少々変則的な2・5・8・11月決算となっているSPH REIT (以下”SPH”)が2015年5月末時点の業況を2015年7月7日にアナウンスしました。

2015年5月末時点でキーとなる数字は以下の通りです。

発行済(及び発行予定)株式数 2,529,309千株
株式時価総額 2,630百万シンガポールドル
NAV 0.93
ギアリング 26.0%
直近一年間のDPU 0.0514シンガポールドル

SHP REIT が2015年5月末時点で保有している物件は2件しかありません。一つは商業エリアの中心であるオーチャードロードに面した高級ショッピングモールであるParagon、もう一つはシンガポール西部のクレメンティにあるショッピングモールThe Clementi Mall です。このところ四半期配当金が一株当たり0.013シンガポールドルから0.014シンガポールドルの範囲に収まっているSHP は今四半期の配当を0.0135シンガポールドルとしており、前年同期と同じ金額になっています。

ギアリングを26.0%水準に抑えてながら、5月末時点の株価終値である1.040シンガポールドルを基準にみると年間で5.23%の配当利回りを出しており、堅調な運営が続いているように見えますが、四半期ステートメントとともに出しているプレゼンテーション上に若干気になるデータがありました。それはプレゼンテーション資料の15ページ目にある「テナントの契約更新状況」に関するデータです。REIT全体でみると「契約更新に伴う賃料は更新前に比べて9.2%増」となっているのですが、物件毎のデータをみるとParagon のテナント料は9.8%上昇なのに対してThe Clementi Mall のテナント料は11.4%のマイナスになっています。SHP は「The Clementi Mall ではテナントの業態入替を進めて、より幅広い業種のテナントに入居してもらう努力を継続している」とのことですが、一等地にあるParagon のようなモールと比べてシンガポール北部や東部・西部などCBDエリア(セントラル・ビジネス・ディストリクト / Central Business District)から離れた場所にある商業施設では全体的にテナント料が下落している可能性があります。他の小売商業不動産REITが発表する6月末の業況で注視したいと思います。

最後にSPH の株価ですが、2015年7月8日東京時間15:00過ぎ時点で1.045シンガポールドルとなっています。P/B レシオは割安感のない1.12倍水準、配当金利回りは前述のとおり、5.2%水準ですので、個人的には購入意欲はでてきておりません。

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