OUE Commercial REIT 2015年6月29日のニュース

2015年6月10日にOUE Commercial REIT (以下OUEC)がOne Raffles Place の61.16%~67.95%を間接的に取得する意向であることをニュースリリースしておりましたが、29日になって資金調達手段の詳細がリリースされました。

 

One Raffles Place といえば、シンガポールの地下鉄(MRT)のRafles Place 駅改札の前に所在し、オフィスビルとショッピングモールが組み合わされたランドマーク的な物件で、日本人におなじみのユニクロもショッピングモールのテナントとして入居しています。OUB Centre Limited という会社がOne Raffles Place の81.54%を所有しているのですが、OUEC はその所有者たるOUB Centre Limited の発行済株式の75.00%から83.33%を取得することで、実質的にOne Raffles Place の61.16%~67.95%を所有するとのことです。

One Raffles Place のイメージ:

One Raffles Place

 

2015年6月10日のニュースリリースで、OUB Centre Limited が保有するOne Raffles Place の81.54%は1,715百万シンガポールドルとのことで、75.00%の株式を取得するのに1,286.3百万シンガポールドル、83.33%の株式を取得するのに1,429.2百万シンガポールドルが必要になります。OUEC の時価総額が2015年3月末時点で699.3百万シンガポールドル(= 発行済株式874,103千株 x 3月31日終値 0.800シンガポールドル)ですので、買収しようとする資産の大きさが実感できます。

さて、2015年6月29日に発表されたニュースリリースでは、資金調達は3種予定されており、

1) Right Issue (株主割当)で218.3百万シンガポールドル

2) Convertible Perpetual Preferred Unit (転換権付優先株)発行で500~550百万シンガポールドル

3) Debt (債券)発行で333.3~399.3百万シンガポールドル

をそれぞれ調達するとのことです。その結果、現在38.6%水準のギアリングは75.00%のOUB Centre Limited 株式取得時で40.9%、83.33%の株式取得時で41.9%の水準に収まるとのことです。大きな資産取得でスケール拡大が見込めるうえに、ランドマーク的資産を魅力的な価格で購入できることをメリットとしているようですが、今までOne Raffles Place の33.33%を所有していたKuwait Investment Office (クウェート投資庁)がスポンサーに売却のオファーを出してきたために、購入スキームを整えただけのような気がしてならないのは、私の気のせいでしょうか。。。私はOUEC株式を所有していないので今後の推移を見守るだけですが、シンガポールのオフィスビル市況が悪化するなかでKuwait Investment Office の行動が気になるところです。

 

発表されたニュースリリース等の原文はこちら

http://ouect.com/images/uploads/docs/news/2015/06/OUECT_Renounceable_Rights_Issue_to_Raise_Gross_Proceeds_of_Approximately_S218.3m.pdf

http://ouect.com/images/uploads/docs/news/2015/06/OUECT_Notice_of_Rights_Issue_BCD.pdf
http://ouect.com/images/uploads/docs/news/2015/06/OUE_C_REIT_Announces_Rights_Issue_as_Part_of_Financing_Plan_for_Proposed_Acquisition_of_Indirect_Interest_in_ORP_Final.pdf

http://ouect.com/images/uploads/docs/news/2015/06/OUECT_Rights_Issue_and_Financing_Plan_for_Proposed_Acquisition_of_Indirect_Interest_in_ORP_Final.pdf

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