Lippo Malls Indonesia Retails Trust 2015年6月29日のニュース

Lippo Malls Indonesia Retails Trust (以下LMIR)から発信された本日のニュースリリースによれば、LMIR はインドネシアで合計2件(総額110.8百万シンガポールドル)の物件購入を行うそうです。購入内容は

1) Lippo Plaza Batu (インドネシア) 資産価値IDR 289.9 Billion (29.4百万シンガポールドル相当)の物件を8.6%割り引いたIDR 265.0 Billion (26.8百万シンガポールドル相当)で購入。所在地Batu はスラバヤ市から南方に所在するマラン市の近く。

2) Palembang Icon (インドネシア) 資産価値IDR 830.9 Billion (84.2百万シンガポールドル相当)の物件を4.9%割り引いたIDR 790.0 Billion (80.0百万シンガポールドル相当)で購入。所在地は南スマトラのパレンバン市。

 

と のことです。これらの物件価格に4.0百万シンガポールドルの関連費用を計上し、物件取得にかかる総コストは110.8百万シンガポールドルになります。そうすると気になるのが、この資金をどうやって調達する予定なのかということと、新規物件取得後のギアリングが何パーセント程度になるのかということですが、LMIR のマネージャーはIDR 847.1 Billion (85.8 百万シンガポールドル相当)は内部留保の現金と債券発行により調達、IDR 246.8 Billion (25.0百万シンガポールドル相当)は新株発行で調達するとしています。また現在の株価(0.370シンガポールドル)水準で考えると、新株の発行は67.6百万株、現在の発行済株式の2.5%相当とのことです。これを踏まえてLMIRのマネージャーが試算した2015年3月末時点で新規取得物件を加えたときの財務状況がこちらになります。

物件取得前 物件取得後
配当可能収入額 SGD 21,501,000 SGD 22,338,000
発行済株式数 2,716,426,568 株 2,790,195,331 株
一株当り配当金 SGD 0.0079 SGD 0.0080
NAV SGD 1,132,942,000 SGD 1,157,932,000
一株当りNAV SGD 0.417 SGD 0.415 注
注) LMIR のニュースでは物件取得後のNAV について、発行済株式数を変えて別の数値になっていますが、ここでは分かりやすくするため、一株当り配当金(DPU)を算出するのに使ったのと同じ発行済株式数で一株当りNAVを計算しました。

 

また、LMIR のギアリングは新株発行と債券発行を行ったあとも、31.6%から34.6%に上昇するのみで、ムーディーズからBaa3 (Stable)の信用格付けを取得して最大60.0%までギアリングを拡大できる余地を持ったLMIR からすると、引き続き保守的な運用が見込めるとしています。

私も保有しているLMIR ですが、私自身はこの新規物件取得で配当利回りの向上が見込めるため、特に反対はありません。ただ、ジャカルタやスラバヤという大都市に比べて小さな地方都市にある商業施設であるため、今後もし撤退するようなテナントが出てきた場合に代わりのテナントをいかに早急に見つけて賃料収入を確保し続けることができるか、がLMIR のマネージャーに求められることになると思われます。

 

発表されたニュースリリースの原文はこちら

http://lmir.listedcompany.com/newsroom/20150629_061245_D5IU_8LLNT0XN6N1BXZJ5.1.pdf

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