Ascott Residence Trust 2015年3月末時点の業況考察

2015年3月末時点の業況考察、五社目は先日ニュースリリースを取り上げたAscott Residence Trust です。

2015年3月末時点でキーとなる数字は以下の通りです。

発行済株式数 1,537,732千株
株式時価総額 1,914,476百万シンガポールドル
NAV 1.36
ギアリング 38.7%
直近一年間のDPU 0.08201シンガポールドル

アジアとヨーロッパの各国に信託財産を所有しており、特定の一カ国の経済状況変化がREIT全体の業績に及ぼす影響は限られています。例えばシンガポール経済が何らかの理由で冷え込んで客室稼働率が冷え込んだとしても、他国に所有する物件の稼働率が順調であれば業績への影響が少ないということになります。一方で世界的なリセッションによって大企業の出張者が少なくなったり、広範囲にわたって旅行者心理を冷え込ます伝染性疾病が発生してするようなこと(例えば2003年に中国を起点としてアジア全域に感染者が出たSARSコロナウイルスなど)があると大きな業績への影響がでると見込まれます。現在はギリシャのデフォルト危機や中華人民共和国の景気悪化懸念がありますが、グローバルベースでは景気拡大が進んでいるとみられますし、伝染性疾病についても大韓民国で発生したMERSコロナウイルスも他国への拡大が食い止められております。このため、Ascott Residence Trust の収入は今後も堅調に推移すると思われます。2015年6月29日終値が1.270シンガポールドル水準でしたが、3月末のNAV をみますとP/B レシオは1倍を割り込んだ0.93倍と割安になっており、配当金利回りも6.46%になっております。このため、今後も大きく売り込まれるようなリスクは少ないのではないかと思われます。

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